
2年以上積立て投資を続けてきたウェルスナビから全額出金しました。
最終的に数%の利益が出ましたが、なぜこのまま続けずに全額出金したのか、その理由を解説します。
(口座解約はせずに全額出金しました)
また、ウェルスナビから撤退したあと、その資金はつみたてNISAに投資することにしたので、その理由についても解説します。
ウェルスナビの最終損益

ウェルスナビは2017年2月から元金30万円で始めて、毎月1万円ずつ積立をして、2019年8月まで2年6ヶ月続けました。
最終的な元本金額は60万円で、最終損益は+17,663円 (+2.94%) と無事にプラス利益で終えることができました。
(上の画像と損益金額が違いますが、ここから源泉徴収や手数料が引かれて銀行に入金されています)

一時的にマイナスになることもありましたが、最終的にはプラスで終えることができて大満足です。
詳細な運用実績の履歴は以下の記事に記載しています。
» ウェルスナビの運用実績を公開!実際に2年以上積立してみた結果は?
全額出金した理由:手数料が高い
では、なぜウェルスナビから全額出金したかというと、理由はズバリ手数料が高いことです。
年率1%と聞くと、最初は安いと感じるかもしれませんが、ノーロード(売買手数料無料)の投資信託を自分で組み合わせれば、手数料は1%よりもだいぶ安く抑えることができます。
ウェルスナビの長期割りで最大0.9%まで下げることもできますが、それでもまだ高いですね。
投資信託なら楽天証券で一番人気の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」で管理手数料は年率0.1596%です。
そのほかに隠れ手数料というのも存在するらしいですが、それを含めても年率0.2%台になるようです。
またウェルスナビでは1%の管理手数料にはETFの信託報酬(管理手数料)は含まれていません。
僕も勘違いしていましたが、隠れ手数料として内部的にかかっているようなので、実質1%以上の手数料がかかっていることになります。
ウェルスナビは初心者の方にはよいサービスだと思いますが、自分で手数料の安い投資信託を組み合わせて買うことができる場合は、自分で買った方が安くすみます。
投資信託の積立て投資も自分でわりと簡単にできます。
また、ウェルスナビの自動リバランスなどの機能はすばらしいとは思いますが、自分で買う場合の手数料の安さを考えると、そこまで必要な機能ではないかなと思います。
というわけで、ウェルスナビはやめて全額出金しました。
出金後の投資先:つみたてNISA
ウェルスナビをやめて、今まで毎月積立てていた分は「つみたてNISA」に投資することにしました。
前述した手数料の安い投資信託を組み合わせて積立てることができて、年間40万円までは最長20年間利益が非課税なのです。
なので、今は月3万円ずつ「つみたてNISA」で積立てています。
どの投資信託を積立てているかというと、ウェルスナビでも調子のよかったVTIに準ずる「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(通称:楽天VTI)です。
楽天証券でつみたてNISAを始めた詳しい内容は、以下の記事をお読みください。
» 楽天証券でつみたてNISAを始めてみた。おすすめ銘柄も紹介!
全額出金するときの注意点
自動積立て設定は解除しておくこと
自動積立て設定をしている場合は、全額出金する前に積立てをオフにしておきましょう。
引き落とし日の8営業日前までに解除しておかないと、すでに次回の積立てが確定していることになりますので注意しましょう。
売却金額と銀行への振込金額が違う
まず、全額出金依頼をした日から実際にETFが売却されるまでタイムラグがあり、依頼日の資産評価額からは金額が上がることも下がることもあります。
またETFが売却された後も、そこから源泉徴収や手数料が引かれて、最終的に現金資産として表示された額よりも実際に銀行に振り込まれる金額は少なくなります。
以下の公式ページにも解説があります。
https://support.wealthnavi.com/hc/ja/articles/115002329248
僕の場合は、以下のような感じでした。
- 全額出金申請時の資産評価額:616,448円
- 最終(ETF売却後)の現金額:620,775円
- 銀行に入金された額:617,663円
最後の月の手数料は「取引履歴」のページに記載されています。
同じく、最後の売却益の源泉徴収額は「取引履歴」の一番下に「電子交付サイトへ」というリンクがあり、そこから「譲渡益税等のお知らせ」を見ると記載されています。
僕の場合は、最後の手数料が381円で、源泉徴収額が2,731円でした。
たしかに計算が合います。
これは、そういうものなので仕方がないですね。
出金手数料は無料
全額出金する際の手数料は無料です。
やめたいときに手数料を気にすることなくやめられるのはとてもいいですね。
全額出金までは3〜4営業日ほど
全額出金の依頼をしてから、実際に銀行に振り込まれるまでの日数は3〜4営業日ほどです。
自分の場合は以下のような時系列で出金処理がされました。
・日曜日の夜に全額出金依頼
・月曜日の20時まではキャンセル可能
・火曜日の朝には全ETFが売却されていた
・木曜日の朝、残高381円になったあと、午後0円になり、銀行に振り込みがされた。
口座解約と全額出金どちらがよいか?
ウェルスナビは口座解約をせずに全額出金して休止状態にすることができます。
(THEOでは全額出金=口座解約になってしまいます)
今後一切ウェルスナビを利用しないという場合はもちろん解約でもいいと思いますが、多少でもまた再開する可能性がある場合は全額出金で休止にすればいいと思います。
休止中は手数料は発生せず、口座が無効になることもありません。
いつでも入金すればまた再開できます。
歳をとって自分で運用するのが面倒になって、またロボアドバイザーの世話になりたいということがあるかもしれません。
ウェルスナビの全額出金方法
ウェルスナビから全額出金する方法は、メニューの「出金」から「全額出金」にチェックを入れて出金依頼をするだけなので、とても簡単です。
一応、全額出金の手続きのスクリーンショットを貼っておきますね。



まとめ
ウェルスナビ(WealthNavi)は手数料1%で自動で分散投資、リバランス、DeTAXなどやってくれるので、初心者にはとてもいいサービスだと思います。
しかし、自分で投資信託を選んで積立投資をすれば、ウェルスナビと近いことを非常に安い手数料で実現することができます。
さらに「つみたてNISA」なら最長20年間利益が非課税になります。
世の中には、知らないと実は損をしているということがたくさんあって、1つの情報だけを鵜呑みにしてしまうとそれになかなか気づけません。
ウェルスナビとつみたてNISAは別々のものなので一概に比較はできませんが、ウェルスナビはいろんなことを自動でやってくれる分、手数料が上乗せされているのは明らかでしょう。
もしこの記事を読んで、つみたてNISAや積立投信を始めてみようと思った方は、投信購入にクレジットカードが使えてポイントも貯まる楽天証券がおすすめです。